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スポーツ釣りワールドカップ大会

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第四回釣りワールドカップ2008オーストラリア、成功裡に終わる!
作成者 : Webmaster Date : 2008.08.30  Hit : 5316 
 4FWC_News_001.jpg (89.3K) [2] DATE : 2011-12-18 19:14:59

第四回釣りワールドカップ2008オーストラリアは、世界スポーツ釣り連合の歴史に新しい一ページを付け加えた。

 8月22日から26日にかけ、世界の30カ国から、船釣り選手、磯釣り選手、各国役員、スタッフ、そして現地釣り同好者など約340名のアングラー達が、タレバジェラレジャーセンターに集結した。今大会の競技会場は観光で名高いクイーンズランド州はゴールドコーストの一角である。

磯釣りに参加する約60名の選手は、ツイード川河口の岩の防波堤で予選・準決勝・決勝を競った。一方、船釣り参加の選手は、8隻のボートにチームごとに乗船し、ゴールドコースト15kmの沖合いで予選・決勝を闘った。磯釣りの会場となったツイード川は、離島の険しい岩場に慣れた日韓、台湾などの極東アジアの選手からすると、一見期待はずれの釣り場に見えるところだが、実際には大型のキチヌ、シマメジナが水面で群れるほど魚影が濃く、美しい自然の懐の中、国際的釣りトーナメントに不足の無い場所である。

 オーストラリアには台風は無い。しかし、大陸にもろに打ちつける風と波は、大会運営への挑戦となった。風速17mの東風が丸々二日にわたって、勇んで参加した船釣り参加の選手を陸に釘付けにした。結果として、競技スケジュールは予選、準決勝、決勝の三段階から、予選、決勝の二段階へと変更を余儀なくされた。それにもかかわらず、接戦を闘った選手達の表情には、オーストリアの海への感動と充実感が浮かんでいた。

 磯釣り競技のチャンピオンの栄冠は、釣り名人、シマノインストラクターの立石宗之選手の上に輝いた。準優勝は台湾のリー・シンティン選手、第三位には、第一回長崎大会でも活躍した橋本敏昭選手が勝ちあがった。

 船釣り競技では、チャンピオンには韓国スポーツ釣り連合の基礎を作ってきた崔珍鎬氏が初めて韓国代表選手として参加し、釣り技術の高さを見せつけ、見事に頂点に立った。第二位、第三位は共に日本代表である、青山まさとし選手、神川大選手が勝ち取った。

 国家対抗の団体賞は、大会への貢献度を指標として、これまで毎回参加の歴史を持つ南米ウルグアイ、ユーラシアのカザフスタン、ロシアが第1位から第3位までの栄誉を受けた。

 閉幕式では、今大会を資金面で支える大役を担った荒井洋幸(よしゆき)氏(オセアニア・シーフード株式会社)は閉幕の挨拶で声を詰まらせた。また、組織運営の中心となったキム・レイモンド氏(グッドゴー・フィッシングチャーター)を初めとするフタッフの目には、頻繁に涙が浮かんでいた。限られた準備期間、資金面、人材面での不足の中で、第四回釣りワールドカップが成功裡に修められたのは、ひとえに、オーストラリア各地から数千キロの距離を越えて駆けつけ、あるいは海を越えて力を添えたオセアニア州の国々のボランティアスタッフの惜しみない献身によるものである。

 参加選手の全員が勝利の栄光を味わうことは出来ない。しかし、はるばるオーストラリアまで大会に参加するために足を運んだことを悔いた選手は一人もいないだろう。オーストラリアは美しい国である。そして、それに負けない美しい心を持ったオーストラリアの、オセアニアの人々だった。

(佐野 記)

【第四回釣りワールドカップレポート】

◇第四回釣りワールドカップ2008オーストラリアパンフレット (PDF File)

◇大会概要(英語版) (PDF File)

◇船釣り部門競技結果 (PDF File)

◇磯釣り部門競技結果 (PDF File)